<心虚で進むアホポン化(7)核戦争2>

『クリミア半島は、元々ウクライナの領土なのですが、数年前にロシアが併合しています。そして、プーチン大統領はクリミアとロシアを結ぶクリミア大橋を作っています。この武力によるクリミアの併合がプーチン大統領の権力の基盤を強化しました』と説明した。

そして、『今回の戦争にあたっても、ウクライナがクリミアを攻撃すれば、核ミサイルを使うとプーチン大統領は脅しています。ザポリージャ原発が攻撃される1カ月ほど前、クリミア半島にあるロシア軍航空基地の航空機が8機ほど破壊されました。誰がどのような方法で破壊したか謎でした』と説明を続けた。梅澤さんは黙って聞いていた。

『ところがザポリージャ原発が攻撃されると、ウクライナ側がクリミア半島の空軍基地をミサイルで攻撃したことを認めたのです。ウクライナ側は、ザポリージャ原発が事故を起こして放射能汚染が広がるのより、ロシアが核ミサイルで攻撃する方を選んだのです。ザポリージャ原発が事故を起こした場合、どちらが攻撃したか分かりませんが、核ミサイルであればロシアの攻撃であることが明確だからだと思います』と説明を続けた。梅澤さんは黙って聞いていた。

『ここで問題なのは米国です。僕の研究では、ロシアが米国の考えを探ろうとするのを逆利用して、米国はワシントンポストなどを使ってプーチン大統領が核ミサイルを使うように心理操作をしようとしています。プーチン大統領が核ミサイルを使えば、ロシアの全ての軍事基地を水爆で攻撃しようとしているのだと推定しています』と続けた。『水爆?』と梅澤さんは言った。『放射能が出ないミサイルに搭載できる小型の水爆です』と説明した。

そのとき、お客さんが入って来たので話はそこまでとなった。梅澤さんは『帰ってサーブの練習をしなくちゃ』と言った。梅澤さんが腕時計をチラ見したのは、そのことが言いたかったのだ。

※息子にも同じ話をしたことがある。時間に制限がなかったので、ロシアが核ミサイルを使えば、米国が小型水爆を積んだミサイルを使ったとしても、米国を非難する国はないに違いない。核ミサイルを使って他国を侵略する国を許せる国があるはずがないという説明もした。
※その後、ザポリージャ原発は停止されたが、残念ながら、その安全性について判断できる知識がない。

2022/9/22

※サリバン米大統領補佐官は、25日放送の米CBSテレビの番組で、ロシアが核兵器使用に踏み切った場合は「ロシアに破滅的な結果をもたらすことになる」と警告している。

2022/9/26

※米国防総省のライダー報道官は27日の記者会見で、ロシア側に核兵器使用の兆候は見られないと述べている。この発言は、ロシアに核兵器を使用させないための発言ではない。ウクライナの攻撃をあおり、核兵器が使われる可能性を大きくしようとする意図が隠されている。

2022/9/28